国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 都市集水域にある閉鎖性水域の富栄養化について

作成年度 2002年度
論文名 都市集水域にある閉鎖性水域の富栄養化について
論文名(和訳) ANALYSIS OF EUTROPHICATION IN ENCLOSED WATER DRAINED FROM URBAN AREAS
論文副題
発表会 第47回水理講演会(水工学論文集)
誌名(No./号数)
発表年月日 2003/03/18 ~ 2003/03/20
所属研究室/機関名 著者名(英名)
環境研究室(依頼研修員)加藤 晃司(KATOH Koji)
環境研究室中津川 誠(NAKATSUGAWA Makoto)
抄録
札幌市の北部に位置する茨戸川は、昭和初期の石狩川のショートカットによって形成された水域である。茨戸川は閉鎖性が高く、流れが停滞することや周辺からの汚濁負荷の流入などにより富栄養化現象が発現してきた。このような富栄養化傾向を改善するためには、水質の空間構造や形成要因を把握する必要がある。そこで本研究では、地形的な特徴により分類されている上部湖盆、中部湖盆、下部湖盆ごとに着目し、水収支、負荷量収支の算出を行った。とくに、水収支、負荷量収支は、都市下水道を経由した複雑な流出過程を考慮して明らかにした。また、水門や水路を通しての順逆流、底泥からの供給を考慮している。このなかでは、雨天時流入負荷、底泥からの巻上負荷が栄養塩の供給源として注目されることがわかった。これらの算出結果から湖盆別の水質形成に関わる特徴を把握し、その結果を水質浄化・水環境保全の基礎資料として利用することを目的としたい。
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