国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 河川水理による河道内樹木の稚樹定着抑制

作成年度 2005年度
論文名 河川水理による河道内樹木の稚樹定着抑制
論文名(和訳)
論文副題
発表会 土木学会第60回年次学術講演会
誌名(No./号数) 第60回年次学術講演会講演概要集
発表年月日 2005/09/08 ~ 2005/09/10
所属研究室/機関名 著者名(英名)
環境研究室伊木 千絵美(Chiemi Iki)
環境研究室矢部 浩規(YABE Hiroki)
抄録
北海道札幌市を流れる豊平川では1970年代以降,高水敷と低水護岸の設置による複断面化の改修工事が行われ,河床の低下や土砂堆積による中州の地盤高上昇といった現象が起こっている.さらに,時間の経過とともに流水に沿ってヤナギ類を中心とした河畔林が形成されていった.ヤナギ類は北海道や東北の河川に分布する河道内樹木で,融雪洪水以降の水位低下時期に融雪洪水や前年の洪水によって形成された裸地に発芽して実生(みしょう)(以下,稚樹と呼ぶ)は定着する1).また,夏から秋にかけての洪水による生育地の破壊という影響も受ける.豊平川における河畔林の形成は,横断地形の変化とヤナギ類の裸地部への定着・消失に起因するものと考えられる.そこで本研究では,まず始めに改修工事前後の横断地形と河畔林面積の変遷について既存資料から概観し,次に現況地形の裸地における稚樹の定着と河川水理の関係について考察を行った.そして,河道内樹木稚樹(ヤナギ類)の定着を抑制する河川水理条件を抽出し,今後の河道内樹木管理方法を提案した.
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