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発表 人工動揺基質を用いた磯焼け海域における藻場造成に関する研究

作成年度 2008年度
論文名 人工動揺基質を用いた磯焼け海域における藻場造成に関する研究
論文名(和訳)
論文副題
発表会 第33回(2008年)海洋開発シンポジウム
誌名(No./号数)
発表年月日 2008/07/01 ~ 2008/07/02
所属研究室/機関名 著者名(英名)
水産土木チーム北原 繁志(KITAHARA Shigeshi)
函館開発建設部今林 弘(IMABAYASHI Hirosi)
パブリックコンサルタント岩成正勝(IWANARI Masakatu)
抄録
2006年に新たに人工動揺基質を設置し,耐久性の検証,天然岩礁など他の基質との海藻現存量の比較及び海藻着生機能の経年変化などについて調査を行うとともに,室内実験において振動流下での挙動及び抗力を調査した.[*][*]以下、結論[*](1)調査した年度である2007年度はその前年度以前の3カ年に比べて水温が高く,コンブ生長には厳しい条件であった.このため,天然岩礁及び被覆ブロック上には着生が見られず,背後盛土上では人工動揺基質のみにコンブが着生した.このため,人工動揺基質は海藻繁茂効果が高いと判断できる.[*](2)人工動揺基質周辺のウニの個体数は天然岩礁に比べて少ない.[*](3)人工動揺基質は設置後3年間,海藻着生機能が維持されており今後さらに延伸が期待できる.[*](4)背後小段上ではコンブ生長にとって十分な光量子量が存在する.[*](5)江良漁港西外防波堤背後小段上ではコンブが生長する4~7月において,反転するような時化は5%以下であり,ほとんど反転しないことから,表と裏が固定され光環境が良好な表でコンブが生長する.[*](6)人工動揺基質の設置水深-4mにおいて観測した有義波高3.8m,流速275㎝/secの大時化においても破損や脱落などの異常はなかった.流体抗力の実験から波浪によって励起される振動流速が440㎝/sec程度までは耐波性を有すると考えられる.
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