作成年度 | 2009年度 |
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論文名 | 河川渓流域での河床地形の変化に伴うサクラマス産卵床の応答 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 日本地形学連合秋季大会 |
誌名(No./号数) | 機関誌「地形」 |
発表年月日 | 2009/10/03 ~ 2009/10/04 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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水環境保全チーム | 森田 茂雄(MORITA Shigeo) |
水環境保全チーム | 桑原 誠(KUWAHARA Makoto) |
水環境保全チーム | 山下 彰司(YAMASHITA Shoji) |
抄録 |
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河川に生息する生物の生息環境は河床地形と密接に関連する。特に、生物の生息基盤である産卵環境は、河床地形が重要な要素となる。サクラマスは、積雪寒冷地域の北海道における希少な魚種で河川渓流域に遡上し産卵する。このため、河川渓流域での河床地形とサクラマスの産卵床との関係を検討することは、渓流域における河川環境を考える上で重要である。[*]本研究では、このような実情を踏まえ、河川の自律作用によって形成される砂州地形に着目し、異なる河川地形(砂州地形および非砂州地形)におけるサクラマスの産卵床形成について整理し、産卵環境に影響を及ぼす地形的制限要因について検討した。[*]その結果、産卵床の大部分は砂州地形に集中した。一方、非砂州地形においては、産卵床はほとんど確認されなかった。また、非砂州地形は砂州地形に比べ河床の凹凸が少なく、このことがサクラマスの産卵に対して制限要因の一つになっていることが示唆された。以上のことより、河川整備等において砂州地形を形成させることは、河床の凹凸を発達させ、サクラマスの産卵環境を保全・創出する上で有効であると考える。 |
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