作成年度 | 2012年度 |
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論文名 | 積雪寒冷地域における小流域の土砂・物質流出 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第124回日本森林学会大会 |
誌名(No./号数) | |
発表年月日 | 2013/03/26 ~ 2013/03/27 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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水環境保全チーム | 水垣 滋(MIZUGAKI Shigeru) |
水環境保全チーム | 丸山 政浩(MARUYAMA masahiro) |
水環境保全チーム | 矢部 浩規(YABE Hiroki) |
抄録 |
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小流域における出水時のSSや栄養塩の濃度は流量に対してヒステリシスを示すことが知られている。積雪寒冷地では年間の水・土砂・栄養塩流出負荷にしめる融雪期の割合が高く、流域の土砂・物質流出特性を把握するには観測定点において水文観測や採水、水質分析などを年間通じて継続し、物質濃度の流量に対する応答特性や流出量を評価する必要がある。本研究では小流域における土砂・物質の流出特性を明らかにするため、沙流川水系総主別川流域(16.8 km2)を対象に水位計及び濁度計を用いて流量・濁度を連続観測した。また降雨出水時及び融雪出水時のSS濃度、栄養塩濃度を測定した。2012年の融雪出水期に4回の出水ピークを観測できた。最初の出水ピークが最も規模が大きく、SS濃度も約 2000 mg/Lまで上昇した。4回の出水ピーク毎にSS濃度と流量のヒステリシスを調べたところ、融雪初期は反時計回り、融雪中は時計回り、融雪終盤は一価の関係、融雪後は時計回りのループを描いた。このような異なるSS濃度のヒステリシスは、一連の融雪出水期間中において水・土砂・栄養塩の流出プロセスが変化していることを示唆している。 |
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