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 マウンド被覆材の信頼性設計手法の確立に向けた検討

作成年度 2004年度
論文名 マウンド被覆材の信頼性設計手法の確立に向けた検討
論文名(和訳)
論文副題 平成16年度(コ-17)
発表会 平成16年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成16年度技術研究発表会
発表年月日 2005/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
本局港湾空港部 港湾建設課山之内 順(YAMANOUCHI Jun)
本局港湾空港部 港湾建設課先川 光弘(SAKIKAWA Mitsuhiro)
港湾研究室山本 泰司(YAMAMOTO Yasuji)
抄録
港湾構造物の設計は、これまで一部を除き確定的に照査する方法により行われてきた。近年、ISO(国際標準化機構)において策定されている構造設計の国際規格は、信頼性設計法を基本とした性能規定型の技術基準となっている。この国際規格については、WTO(世界貿易機関)の政府調達協定により、政府機関においてはその遵守が求められている。また、技術基準においては、構造物の安全性や目的に応じた機能を確保するための役割に加え、以下のような社会的要請が高まっている。①構造物の安全性能や経済性の確保だけでなく、環境、親水、景観性能などに関して、社会的にわかりやすく明示するとともに、それらの性能が価値判断の材料となる必要性があること。②適切な安全性水準の設定と、それを達成する設計の自由度を提供することにより、構造物の生産性の向上に貢献する必要性があること。このようなことから、わが国における構造設計法においても国際規格との整合性を図るとともに、社会的要請に応える必要がある。この中で国土交通省は、所管する道路、河川、港湾等の技術基準の改正にあたって、「土木・建築にかかる設計の基本」を公表するとともに、各技術基準の改正作業を進めている。この「土木・建築にかかる設計の基本」では、性能設計の枠組みを採用し、構造物の安全性は信頼性設計法に基づき照査することを基本としている。港湾構造物においては、防波堤や岸壁などの構造物本体についての信頼設計法導入に向けた検討は進んでいるものの、細部については、検討が十分でないものもあることから、本報告では、防波堤などに用いられるマウンド被覆材について着目し、混成堤マウンド被覆材の所要質量算定に対する信頼性設計法適用の方向性を示すとともに、モンテカルロ法を用いた被覆材の期待変形量の試計算を行った。
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