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 河川を遡上する津波の解析手法と実現象への適用

作成年度 2005年度
論文名 河川を遡上する津波の解析手法と実現象への適用
論文名(和訳)
論文副題 平成17年(安-12)
発表会 平成17年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成17年度技術研究発表会
発表年月日 2006/02/23
所属研究室/機関名 著者名(英名)
安田浩保
渡邊康玄
抄録
我が国は地震多発国であり、過去からそれに伴う津波の来襲を受けて多数の人命と多大な資産の損失を経験している。また、内閣府の中央防災会議は日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震が近い将来に発生するとの見解を示した。現在、北海道各支庁の沿岸域において関係機関の綿密な連携のもとで津波の防災対策が敏速に進められている。津波は沿岸域に被害をもたらせるだけでなく、河川を遡上して河口から数km 程度離れた沿川にさえ同程度の打撃を与える破壊力を秘めている。例えば、北海道の太平洋岸に河口を有する複数の河川において2003年の十勝沖地震津波が遡上・浸入したことは記憶に新しく、我々は現象の実在を強く認識するとともに、その危険性をまざまざと実感した。津波が河川遡上した際の危険性はこれまでにも指摘されてきたものの、現象の解明に資するだけの十分な記録が蓄積されていないなどの理由で学術的な知見が十全に成されているとは言い難い状況にある。これに随伴するように、河口から浸入した津波に対する対策は沿岸域の津波対策と比して十分なまでの段階には達していない。その一例として、「河川堤防の構造検討の手引き」等に計画津波高の記述などは見られるものの、その解析手法は示されていない事などが挙げられ、これらに資する学術的な知見の蓄積が求められている。
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