国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 遠心力模型実験を用いた岩盤斜面の安全率評価法

作成年度 2005年度
論文名 遠心力模型実験を用いた岩盤斜面の安全率評価法
論文名(和訳)
論文副題 平成17年(安-22)
発表会 平成17年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成17年度技術研究発表会
発表年月日 2006/02/23
所属研究室/機関名 著者名(英名)
日下部祐基
石川博之
三浦均也
抄録
北海道では、近年大規模岩盤崩落が多数発生しており、道路トンネルなどの公共構造物に多大な被害を生じさせるとともに、時には国民の生命を奪う重大事故の発生も少なくない(平成8年一般国道229号豊浜トンネル、平成9年同国道第2白糸トンネルの各崩落事故、平成13年一般国道333号北見市北陽、平成16年一般国道336号えりも町の道路斜面崩落事故) 。そのため、より精度の高い危険斜面の評価法などの研究開発が急がれている。著者らは、大規模岩盤崩落のメカニズムに関連する亀裂進展の機構を明らかにするために、一連の遠心力模型実験を実施してきた。これまでに、所定の位置に設定した切欠きを有する模型供試体について自重(遠心加速度)や水圧を作用させて破壊に至らせる実験を行った。さらに、より原位置に近い実験条件として、材質を自然岩体とした2次元モデル供試体、および人工材料のモルタルで製した3次元モデル供試体を用いた遠心力模型実験を行った。これらの実験で観察した崩落現象を、有限要素法および極限つりあい法によって解析した。ここでは、これまでの研究成果をもとに遠心力模型実験を用いた岩盤斜面の安全率評価法を提案する。本評価法は、高精度の地形デジタルデータが取得可能な3次元レーザ測量と、そのデータを用いて地形模型を作製するコンピュータ自動切削装置、現地岩盤の強度特性をシミュレートするモルタル配合技術、そして遠心力模型実験を行う当研究所所有の大型遠心力載荷装置を組み合わせて、実斜面の破壊安全率を求めるものである。
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