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 港湾工事におけるコンクリートの品質管理について-特にテストピースと現場コアーの比較-

作成年度 1969年度
論文名 港湾工事におけるコンクリートの品質管理について-特にテストピースと現場コアーの比較-
論文名(和訳)
論文副題 昭和43年度(82)
発表会 昭和43年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和43年度技術研究発表会
発表年月日 1969/12/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
得永道彦
抄録
土木工事におけるコンクリートの品質管理は、いうまでもなく構造物の経済性、均一性機能性におよぼす影響が大きく、コンクリート工事において欠くべからざる要素である。我々は、この管理状態把握の方法として、テストピースを打設コンクリートの代表として取り出し、この管理内容によって、構造物の品質を判断している。しかし、テストピースは、採取場所、試験者の技能、養生等によって、現場コンクリートと異なる結果を示すことがあり、テストピースの管理から得られる全ての内容が、構造物に反映されるか否かは疑問である。コンクリートの性質を物理試験から推測する表面的管理についてでさえも、このような不明確な要素をもっている。他面品質管理には、施工の管理という大きな事項がある。この施工の管理状態は、テストピースからはもちろん推測されうるものではない。打設時における種々の原因によって、材料分離、不純物の混入、州の発生を起こし、均質なコンクリートを打ち込んでも満足な構造物ができるとはいえなくなるのである。以上の考察より、テストピースと築造構造物との相関々係を調べることは、現在の管理体制の盲点を知り、今後の示針を与えるもとして非常に重要なことと思われる。このたび室蘭、様似、小樽、苫小牧、稚内の5港湾を対象として、コアー抜取り試験を実施し、テストピースと比較、検討を加えたので報告する。なおこの報文は、第11回港湾工事研究会の中で行なわれた検討のまとめである。
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