国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 軟弱地盤(望月寒川)築堤盛土のサンド・ドレーン基盤処理試験工事について

作成年度 1970年度
論文名 軟弱地盤(望月寒川)築堤盛土のサンド・ドレーン基盤処理試験工事について
論文名(和訳)
論文副題 昭和44年度(D-18)
発表会 昭和44年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和44年度技術研究発表会
発表年月日 1970/12/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
金子雅美
林信雄
抄録
都市河川豊平川の支流月寒川、この月寒川の下流部一体が米里地区である。米里地区は札幌市の中心より車で僅か20分のところに位置するが、このあたり一帯は現在原野の観を呈している。これもこの地区が70mmの降雨で河川が氾濫するという水害常襲地帯であるため、宅地分譲されていても買手が実際に居を構えることに2の足を踏んでいるからである。まさに地域の発展が月寒川の改修工事に足並みを揃えるべく足踏をしているといっても過言ではない。40年月寒川は殆んど手の付けられないまま2条7号区間として国の施工となった計画高水量Q=250m3/S、川巾50mの河川である。工事区間の大部分は地表より6.0mは石狩泥炭で覆われ、その下に軟弱なシルト層が5.0~6.0mという超軟弱地盤であり、従来の一般的な緩速工法に従うかぎりは築堤の完成までに長年月を要し、築堤の早期完成にこたえるためには地盤処理を採用せざるを得ない。地盤処理工法については種々検討の結果サンドコンパクシヨン工法を主体に無処理区間とのすりつけにサンドドレーン工法の採用を決定し、43年度にはサンドコンパクシヨン工法(コンポーザ工法)、44年度にはサンドドレーン工法についての試験盛土を実施した。本報告はサンドドレーン工法の場合の試験盛土工事の報告である。試験盛土工事は47年度築堤完成のためのサンドドレーン工法の諸元(パイルの径、長、間隔等)を見出すことは勿論のこと、盛土による基礎地盤の沈下、強度の増加する状態等を把握することにより、見掛盛土高、盛土安全率、限界盛高を見出し、安全確実な施工方法、施工時期、総盛土量等に検討を加え月寒川における築堤施工計画を立案することである。調査は殊に築堤盛土中の安全性を重視し盛土途中及び盛土後の地盤強度の増加していく状態の把握に重点をおいて実施した。
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