国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 海岸道路の天端高算定について

作成年度 1972年度
論文名 海岸道路の天端高算定について
論文名(和訳)
論文副題 昭和46年度(F-9)
発表会 昭和46年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和46年度技術研究発表会
発表年月日 1972/11/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
佐藤功
抄録
海岸堤防や海岸道路への越波を防止することは、堤防自体の破壊防止と堤防背後の財産の保護のため重要である。その天端高は波浪、潮位などの水理条件や堤防形状と設置位置および海底地形などから合理的に決定されなければならない。堤防への波のうちあげ高については、これまで多くの人達によって実験的研究が行なわれ、かなり明らかにされている。しかし、これらは規則波についてのものが多く、最近は波の不規則性を考慮して越波量についても検討する必要があるといわれている。この越波量についても、越波量がどの程度になれば交通に支障をきたすかが不明確である。現在、堤防天端高の算定基準として、海岸保全施設築造基準と土木研究所によって作成された堤防決定用の図表がある。前者の場合は相当沖波高(Ho’)より深い場合とHo’より浅い場合とに分けられ、それぞれHo’の1.0~3.0倍と0.3~1.5倍の高さを、建設省の基準は海底勾配が1/10より緩やかであることと、水深をh、沖波長をLoとすれば比水深h/Lo≧0.01の範囲において堤脚水深の約2.5倍の高さを計画潮位上にとることになっている。また堤防が汀線付近から陸上にある場合の堤防高の決定には Saville の仮想勾配法と細井・三井の実験結果および、港湾構造物設計基準がある。道内における海岸道路は徐々に改修が始まり、その構造検討の事前調査が必要になっている。一般国道227号は江差から函館を結ぶ道路でそのうち江差から田沢までは大部分が海岸道路である。その海岸道路の法線計画のうち江差から泊までの延長約2.5Kmは、背後地が狭いため大部が汀線近くに計画されている。この報告では上述の海岸道路の天端高について、港湾構造物設計基準法と Saville の仮想勾配法とによる算出結果を述べたものである。
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