国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 盛土締固め管理に関する調査研究

作成年度 1972年度
論文名 盛土締固め管理に関する調査研究
論文名(和訳)
論文副題 昭和46年度(B-2)
発表会 昭和46年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和46年度技術研究発表会
発表年月日 1972/11/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
新庄建
抄録
土構造物としての盛土に要求される性質としては、一般に必要な強度特性、とくにのり面の安定に必要なセン断特性を有していること、圧縮変形が少ないこと。雨水や浸透水に対して安定性が保たれることなどであり、盛土工事においては、これらの条件を満たすために品質基準が設定され、かつ締固め管理が実施されている。ところで現在一般的に採用されている盛土締固め管理における品質特性には、密度締固め度、飽和度、および空気間ゲキ率がある。しかしこれらの品質特性、ならびに品質基準では次のような問題点を有しているため必ずしも満足された現状にあると云うことはできない。①盛土構造物としての所要強度条件との関連性に乏しい。②自然含水状態の土を通常の現場転圧エネルギーで締めても、現行規定の締固め管理基準に達しない場合が比較的多く発生する。③管理試験方法が簡便性、迅速性の面で欠けている。本調査はこれらの問題を解決して、実際的な管理基準なりその試験方法を見出すことを目的として、現行の締固め管理方法に示されている品質基準の適応性やその試験測定方法の改善と併せて新らしく球体落下試験による方法について試験検討を加えるものである。とくに、球体落下試験(D値)による盛土締固め管理は現在、未風化火山灰のみに適用されているところであるが、D値と一般的な土質に対する現場転圧エネルギーとの関連性を把握することを主目的として調査を進めている。本年度は前年度に引きつづき、各種土質について現場における盛土転圧試験を行って、球体落下試験による締固め管理の可能な土質の範囲を調査検討したのでその結果を報告する。
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