国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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 美唄地区におけるアスファルト舗装について

作成年度 1958年度
論文名 美唄地区におけるアスファルト舗装について
論文名(和訳)
論文副題 昭和32年度(17)
発表会 昭和32年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 昭和32年度技術研究発表会
発表年月日 1958/09/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
佐藤幸男
抄録
近年自動車交通は質量共に急速に変化し、これに伴って必然的に道路舗装工事も盛んとなってきた。特に北海道のような寒冷積雪地においては、冬季交通を確保するため寒冷地特有の舗装技術の必要性が痛感される。北海道の舗装の特色としては、まず第一に凍上対策路盤の築造と、冬季間におけるタイヤチェーンの摩損に耐えるような磨耗層の造成があげられるであろう。後者の目的に対しては、冨配合アスファルトモルタルの価値が認められているが、夏期における安定性、施工の難易などの幾多の問題がある。また路盤工については凍結深度の80%程度を難凍上材料で置換するという方法を取っているので、工費および工期の面からも地方産材料の適切な選択と有効な活用が望まれている。本文は以上の2点を中心として昨年われわれが担当した美唄地区舗装工事の報告であり、併せて目下懸案となっている事項を述べようとするものである。本工事は1級国道12号線札幌滝川間の改良・舗装工事の一部で、本年度舗装延長のうち14kmは昨年度の改良工事によって旧砂利道路面上に石狩川産の切込砂利を役40cm盛り上げて路盤造成を終わっていた。この地区は舗装工事の主材料たる砕石に恵まれず、片道65km離れた札幌方面に依存しなければならないが、コスト高で量の確保にも不安があった。また路盤材料には、最も豊富で安価に得られる地方産材料として石狩川の切込砂利を使用することとしたが、本材料は最大粒径30mm、G/S=4/6程度、シルト含有量が微量で、締固めに困難な粒度組成のものであった。
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