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 熱・水収支を考慮した流域スケールの積雪と蒸発散の推定

作成年度 2002年度
論文名 熱・水収支を考慮した流域スケールの積雪と蒸発散の推定
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名(No./号数) 北海道開発土木研究所月報 第588号
発表年月日 2002/05/20
所属研究室/機関名 著者名(英名)
平成13年度依頼研修員 北海道河川防災研究センター(株式会社福田水文セ ンター)口澤 寿(KUCHIZAWA Hisashi)
環境研究室長中津川 誠(NAKATSUGAWA Makoto)
抄録
水循環を明らかにした水管理を行うためには、長期的な水文現象の把握が必要である。とくに、積雪寒冷地の北海道では降雪、積雪、融雪という雪に関わるプロセスが水循環の中で大きな影響をもっている。よって、積雪寒冷地流域の効果的な水管理のため、積雪量および融雪量の的確な把握が不可欠である。また、流域の全体的な水収支を考える上で、土壌や植生の状態によって影響を受ける蒸発散量についても的確に推定する必要がある。 本報告では、森林が蒸発散、融雪に及ぼす効果を評価するため、大気と植被層、地表面間の熱収支を考慮できる「2層モデル」によって水文過程を再現し、観測データによりその結果を検討した。なお、その中で樹木に関わるモデルパラメータである葉面積指標(LAI)をリモートセンシングデータから得るとともに、熱フラックスの推算には、ダム管理用に常時計測されているデータの活用を図った。本モデルにより、積雪寒冷地域において、植生の効果を考慮し、一連の水文諸量を合理的に推定することが可能となった。
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