国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

論文・刊行物検索

詳細情報

発表 内部波が山地斜面に及ぼす影響

作成年度 1998年度
論文名 内部波が山地斜面に及ぼす影響
論文名(和訳)
論文副題
発表会 土木学会水理講演会
誌名(No./号数)
発表年月日 1999/03/16 ~ 1999/03/17
所属研究室/機関名 著者名(英名)
環境研究室齋藤 大作(SAITO Daisaku)
北海道大学中山 恵介(NAKAYAMA Keisuke)
抄録
日本には急峻な山が多く、その風の場への影響、降雨、降雪への影響が大きい。その影響は、互いに山の影響が干渉し合うため、複雑なものであることが想像され、代表的なものとして成層場に生じる内部波があげられる。[*]本論文では、勾配の大きな山地斜面前方に内部波を生じさせ、山地斜面山頂標高より低い高さを持つ山地を配置することにより、内部波が山地斜面に及ぼす影響、及びそれによる降雨、降雪の変化を明らかにすることを目的とする。[*]山地斜面に様々な波数の内部を与えることで、一定の浮力振動数を持った大気、および湿潤大気における数値計算を行い以下の結果が得られた。[*]1)乾燥大気において、風速、斜面勾配と斜面長が与えられた場合に生じる剪断層の高さを理論的に導き、数値計算の結果と一致する事をしめした。[*]2)一般乾燥大気において、斜面前方に山地が存在する場合、γ>1.0であることが分かった。さらに、前方山地の波長が内部波の波長と一致する場合、もしくは山地の波長が非常に大きい場合において、大きな揺らぎを示すことが分かった。[*]3)微物理過程を用いた計算において、前方山地は斜面上に発生する雪の混合比の領域がより減少させる働きがあり、前方山地の波長が大きいほど、その影響は大きく、雪の混合比の領域がより減少させることが分かった。さらに、相変化により開放される熱により、乾燥大気において形成されていた剪断層が発生せず、ポテンシャルに近い流れが生じることが分かった。
本文表示
このサイトで提供される情報には、PDFファイルが使われています。PDFファイルをご覧頂くにはAdobeReaderが必要です、「Get AdobeReader」をクリックしてダウンロードしてください。 AdobeReaderダウンロード
ページの先頭へ

この画面を閉じる

© 2023 Civil Engineering Research Institute for Cold Region, All rights reserved.