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発表 札内川における礫河原再生に向けたダム放流実験について

作成年度 2014年度
論文名 札内川における礫河原再生に向けたダム放流実験について
論文名(和訳)
論文副題
発表会 2014年度河川技術に関するシンポジウム
誌名(No./号数) 河川技術論文集 第20巻
発表年月日 2014/06/05 ~ 2014/06/06
所属研究室/機関名 著者名(英名)
所長柳屋 圭吾(YANAGIYA Keigo)
北海道大学泉 典洋(IZUMI Norihiro)
寒地河川チーム柿沼 孝治(KAKINUMA Takaharu)
北海道開発局武田 淳史(TAKEDA Atsushi)
抄録
札内川は、上流に札内川ダムを有し、帯広市街で十勝川に合流する急流河川である。河道には、広い礫河原がみられ、北海道指定の天然記念物であるケショウヤナギなど礫河原に依存する動植物を中心とする生態系が形成されている。札内川は土砂移動による河道の変化が激しいため、水制工を整備し流路の安定を図ることで礫河原は概ね維持されてきた。しかし、近年、年最大流量や融雪期流量の減少傾向により、一部区間で礫河原への樹木(主にヤナギ類)の定着がみられ、澪筋の固定化と河床低下が顕著化してきた。このため、国土交通省北海道開発局と寒地土木研究所はでは、礫河原河川の維持復元を目指し、札内川ダムによる計画放流と流路の一部掘削等の組み合わせによって、自然攪乱による礫河原の再生と環境回復の取り組みを行っている。平成25年度の放流湯状況を図-*に示す。この取り組みにより、河道の攪乱有無と流況の関係、河床材料が移動する水理量の閾値、冠水範囲とヤナギ類実生の流亡との関係、種子散布時期が異なるヤナギ類の実生の定着状況の知見等を得ることができた。 本研究は、融雪による貯水の一部をダムの計画放流による各種観測、調査のうち、流量観測に着目して、下流で浮子及び電波式流速計を用いて行った流量観測の精度について検証するとともに、一次元水理計算モデルによりダム放流時の下流での流量計算の精度について併せて検証を行った。 また、下流の1地点において、横断方向に密に流速観測を行ったので、二次元計算モデルによる流況再現について検証を行った。また、計算によって算出した無次元掃流力と、河岸浸食箇所との比較を行った。
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