作成年度 | 2014年度 |
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論文名 | 寒冷地停滞性水域の水質改善事業の効果-茨戸川の事例- |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 水文・水資源学会 2014年度総会・研究発表会 |
誌名(No./号数) | 水文・水資源学会 2014年度研究発表会講演要旨集 |
発表年月日 | 2014/09/25 ~ 2014/09/28 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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水環境保全チーム | 杉原 幸樹(SUGIHARA Kouki) |
室蘭工業大学 | 中津川 誠(NAKATSUGAWA Makoto) |
抄録 |
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茨戸川において水質改善のための導水がおこなわれている.導水開始から7年が経過し,その効果を整理した.茨戸川の水収支を解析した結果,導水による水量変化は全流入量の6%程であった.この結果はゆっくりと河川水の交換が行われることを示している.実際にBODの変化をみると経年的に濃度が低下していることが確認された.茨戸川は寒冷地に位置することから,結氷などの影響で断続的な導水となる.このような断続的な導水でも複数年継続させることで,ゆっくりと改善効果があらわれることが分かった.さらに,プランクトンの組成は導水により藍藻類の減少が明確であった.一方で導水継続年数が長くなると藍藻が再び増加する傾向が確認された.藍藻種の組成を確認すると,フォルミジウムからメリスモペジアに優占種が変化していた.フォルミジウムはアオコの原因種であり,一方でメリスモペジアによる水質障害の報告例はない.このことからも導水によって水環境が改善されたことが確認された. |
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