作成年度 | 2014年度 |
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論文名 | 森林山地における流域土砂の放射性セシウム濃度と有機物含量 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第126回日本森林学会大会 |
誌名(No./号数) | |
発表年月日 | 2015/03/27 ~ 2015/03/28 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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水環境保全チーム | 水垣 滋(MIZUGAKI Shigeru) |
東京農工大学 | 五味 高志(GOMI Takashi) |
東京農工大学 | 境 優(SAKAI Masaru) |
抄録 |
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流出土砂の生産源を明らかにするため、浮遊土砂、河床堆積物、斜面、林道、尾根の表層土壌について、134Cs濃度、137Cs濃度及び有機物含量を調べた。まず、尾根表土から異なる有機物含量の土壌試料を調製し、有機物含量とCs濃度との関係を調べたところ、Cs濃度は有機物含量に対してロジスティック曲線で近似できた。流域土砂も同様の曲線で近似でき、最大値や傾き、変曲点の係数が異なることがわかった。これらのロジスティック曲線の特性から、表土の有機物分及び鉱物分のCs濃度を推定できた。流出土砂の潜在的な生産源を表土と深部土壌の鉱物分及び有機物分の4区分とし、134Cs、137Cs及び有機物含量をトレーサとした多変量土砂混合モデルにより、流域土砂に対する生産源の寄与を推定した。その結果、浮遊土砂は表土の鉱物分及び有機物分の寄与が高く、河床堆積物はほとんどが土壌深部の鉱物分から供給されたものと推定された。流域斜面の表土に蓄積されたCsが、鉱物分や有機物分に吸着された形で河川に供給され、浮遊土砂として流域外に流出する一方、河川内に滞留するものは少ないことを示唆している。 |
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