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 礫厚が浸透流とシロザケ産卵環境に及ぼす影響

作成年度 2016年度
論文名 礫厚が浸透流とシロザケ産卵環境に及ぼす影響
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名(No./号数) 寒地土木研究所月報 第764号
発表年月日 2017/01/10
所属研究室/機関名 著者名(英名)
水環境保全チーム矢野 雅昭(YANO Masaaki)
北見工業大学社会環境工学科教授渡邊 康玄(WATANABE Yasuharu)
水環境保全チーム杉原 幸樹(SUGIHARA Kouki)
水環境保全チーム新目 竜一(SHINME Ryuichi)
抄録
礫厚が浸透流とシロザケ産卵環境に及ぼす影響を把握するため、石狩川上流の礫厚が異なる2つの 区間を対象とし、現地調査と浸透流の数値計算を行った。その結果、礫厚が厚い区間では、河床内の 水温が高く、溶存酸素量がやや低く、溶存酸素フラックスが高かった。一方で、礫厚が薄い区間では、 調査点間の値の差が小さく、河床内の水温が低く、溶存酸素量が高く、溶存酸素フラックスが低かっ た。礫厚の厚い区間で河床内水温が高く、溶存酸素量がやや少ない原因として、滞留時間が長い浸透 流が湧出していることが影響していると考えられた。また、礫厚が厚い区間で、溶存酸素量が少ない にも関わらず、溶存酸素フラックスが高い原因として、河床面付近の浸透流速が速いことが影響して いた。礫厚が厚い区間では薄い区間よりも多くの産卵床も確認された。これらのことから、礫厚が厚 い条件の方が、河床内水温と溶存酸素フラックスが高く、産卵環境として有利であると考えられた。
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