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発表 重錘衝突による落石防護擁壁の耐衝撃挙動

作成年度 2016年度
論文名 重錘衝突による落石防護擁壁の耐衝撃挙動
論文名(和訳)
論文副題
発表会 平成28年度年次技術研究発表会
誌名(No./号数) 土木学会北海道支部論文報告集
発表年月日 2017/02/04 ~ 2017/02/05
所属研究室/機関名 著者名(英名)
寒地構造チーム山澤 文雄(YAMASAWA Fumio)
寒地構造チーム今野 久志(KONNO Hisashi)
寒地構造チーム西 弘明(NISHI Hiroaki)
室蘭工業大学大学院栗橋 祐介(KURIHASHI Yusuke)
釧路工業高等専門学校岸 徳光(KISHI Norimitsu)
抄録
本研究グループでは、重力式擁壁の耐衝撃性を向上させる工法として、二層緩衝構造(表層材:RC版,裏層材:EPSブロック)を開発し実用化している。また、斜面法尻の掘削を必要としない新たな工法として、基礎杭を擁壁内まで立ち上げ、フーチングを設けず擁壁の山側勾配を垂直として基礎杭頭部を鉄筋コンクリート構造で結合する杭付落石防護擁壁を開発し、落石衝撃力から壁体の損傷防止や基礎杭の規模を最小限にするために、二層緩衝構造を併用した実規模の衝撃載荷実験を実施して、提案の工法が優れた耐衝撃性能を有することを検証した上で現場への適用を行っている。一方、便覧における重力式擁壁の設計手法には、以下の様な問題点が指摘されている。 ① 落石の運動エネルギーを地盤の変形のみで吸収するものと仮定している。このため、地盤が固くて変形しにくい場合には、擁壁の規模を大きくしなければならない。 ② 落石衝突時における擁壁の有効抵抗長は、擁壁高さの4 倍と仮定して設計しているが、この根拠が明確ではない。 本研究では、これらの問題点を明らかにし、現行の落石防護擁壁の保有性能を把握するための実証実験を実施し、合理的な設計法を確立することを最終目標としている。ここでは、落石防護擁壁の耐衝撃挙動を把握するために実施した基礎実験の結果について報告するものである。
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