作成年度 | 2018年度 |
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論文名 | 山地流域の水・土砂流出における空間スケールの影響(2) |
論文名(和訳) | |
論文副題 | 集中的な観測が行われた流域の事例 |
発表会 | 水文・水資源学会 |
誌名(No./号数) | 水文・水資源学会誌 |
発表年月日 | 2018/07/01 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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東京大学 | 浅野 友子(ASANO Yuko) |
国土技術政策総合研究所 | 内田 太郎(UCHIDA Taro) |
京都大学 | 勝山 正則(KATSUYAMA Masanori) |
筑波大学 | 平岡 真合乃(HIRAOKA Marino) |
水環境保全チーム | 水垣 滋(MIZUGAKI Shigeru) |
東京農工大学 | 五味 高志(GOMI Takashi) |
国土防災技術株式会社 | 丹羽 諭(NIWA Satoshi) |
福島大学 | 横尾 善之(YOKOO Yoshiyuki) |
抄録 |
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本研究では,水・土砂流出過程に関する詳細な観測が行われてきた滋賀県不動寺流域と桐生水文試験地,神奈川県大洞沢流域,北海道鵡川・沙流川流域における研究を精査し,水・土砂流出量と流域面積の関係に関する新たな解析を加え,空間不均一性,空間スケール依存性が生じるプロセスについて考察した.水流出に関しては,岩盤経由の地下水の流出と表土層のみを経由した水の流出の寄与率の違いが源頭部の小流域の比流量のばらつきの要因であると考えられた.岩盤経由の地下水の一部は地表面の流域界を跨いで流出するが,流域面積が大きくなるに伴い相対的に流域界を越える水流の影響が小さくなり,岩盤経由の地下水寄与率が異なる特徴を有する流域の影響が混在することで平準化され,水流出量の空間不均一性は集水面積が大きくなるに伴い小さくなると考えられた.また,土砂流出は流域面積が大きくなるに従い異なる特徴を有する流域の影響が平準化されるのみならず,土砂貯留空間の増大および流域全体に占める生産域の減少により比流出土砂量の減少が生じる一方,過去の土砂生産履歴の影響や土砂生産源の偏在による比流出土砂量の増加が生じる場合もあることが明らかになった. |
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