作成年度 | 2017年度 |
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論文名 | 天塩川水系の塩水環境変化と対応策に関する研究 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | 寒地土木研究所月報 第772号 |
発表年月日 | 2017/09/11 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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水環境保全チーム | 杉原 幸樹(SUGIHARA Koki) |
水環境保全チーム | 新目 竜一(SHIMME Ryuichi) |
抄録 |
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ヤマトシジミ資源量保全のため、国内漁場の北限である天塩川水系(天塩川、サロベツ川、パンケ沼)を対象に調査、検討を行った。塩分環境に注目して、天塩川水系では塩淡二層構造で塩水遡上していることを明らかにし、塩淡境界標高を本川淡水流量で推定する手法を提案した。さらに水系全体の塩分環境は本川流量によって制約されることを明らかにした。天塩川水系では雨量増加による河川流量の増加によって塩水環境が劣化し、シジミ漁獲量が減少していることが示唆された。 流量増加に対する塩水環境の対応策として、棚状地形の効果について数値モデルで検討を行った。その結果、淡水の単位幅流量が減少するほど、塩水遡上距離や塩淡境界面標高が高くなることが分かった。よって、淡水が接触する川幅の拡幅、棚状地形の造成が有効であることが示唆された。 |
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