作成年度 | 2018年度 |
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論文名 | 美利河ダム湛水域におけるサクラマス幼魚の行動 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | |
誌名(No./号数) | 寒地土木研究所月報 第780号 |
発表年月日 | 2018/05/10 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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水環境保全チーム | 布川 雅典(NUNOKAWA Masanori) |
北海道開発局帯広開発建設部特定治水事業対策官 | 柏谷 和久(KASHIWAYA Kazuhisa) |
水環境保全チーム | 谷瀬 敦(TANISE Atsushi) |
抄録 |
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サクラマス資源の維持および増殖の観点から大規模ダムにも魚道が設置されている。このようなダ ムにおいて、ダム湛水域に流入した個体はどの様な行動をするのかはわかっていない。この行動を解 明することは、ダム流域における個体群維持を考える場合に重要である。本研究では、北海道南部の 美利河ダムの湛水域と流入するチュウシベツ川において、残留型サクラマス幼魚の行動を明らかにし た。当該河川上流から放流されたサクラマス幼魚はその約半数が分水施設に進入しており、美利河ダ ム湛水域まで降河した個体は確認されなかった。湛水域で放流した個体13個体のうち3個体は流入河 川に遡上していた。そのうちの1個体はチュウシベツ川を遡上し魚道に通じる分水施設にまで到達し ていた。また、ある3個体は湛水域で40日以上生息していた。また、サクラマス幼魚の行動には河川 の水位変動との関連性が示唆された。本調査の結果は、降海個体の多い北海道でもサクラマス幼魚が 湛水域を生息場とする個体や流入河川に遡上する個体の存在を示唆しており、今後のダム上流域の流 入河川の環境保全に対する資料となり得るだろう。 |
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