国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 豊平川のサケ産卵環境改善区間における掘削路閉塞後の環境変化計測

作成年度 2019年度
論文名 豊平川のサケ産卵環境改善区間における掘削路閉塞後の環境変化計測
論文名(和訳)
論文副題
発表会 2019年度河川技術に関するシンポジウム
誌名(No./号数) 河川技術論文集
発表年月日 2019/06/12 ~ 2019/06/13
所属研究室/機関名 著者名(英名)
寒地技術推進室片岡朋子(TOMOKO Kataoka)
水環境保全チーム布川 雅典(NUNOKAWA Masanori)
札幌市豊平川さけ科学館有賀 望(ARUGA Nozomi)
水環境保全チーム谷瀬 敦(TANISE Atsushi)
水環境保全チーム村山 雅昭(MASAAKI Murayama)
抄録
豊平川におけるサケ産卵環境を改善したalcoveにおいて,産卵環境改善を目的とした掘削路が閉塞した.そこで,閉塞前後でalcove内の産卵床の数と分布,さらに産卵床環境の変化について明らかにし,これらの関係について考察した.その結果,閉塞前に比べて閉塞後の産卵床は半分以下となり,その分布はalcoveの上流側から下流側へと変化した.また,閉塞後の物理環境は流速を除き,閉塞前と同様に産卵場として適したものであった.閉塞前の流速は強い流れが認められたが,閉塞後はalcove全体に一様な流速となった.産卵床の数と分布の変化は,流れの有無によるものと考えられる.流速が,産卵場にたどり着くための刺激となる流水として機能しているならば,サケの産卵床数の増加には,流水を生み出し,維持する機能を持つ掘削路の再造成が必要であると考えられる.
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