作成年度 | 2019年度 |
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論文名 | 酸素溶解装置の結氷期を含む連続運用による 汽水湖の貧酸素改善の検証 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 土木学会 |
誌名(No./号数) | 土木学会論文集G(環境) |
発表年月日 | 2019/12/02 ~ 2019/12/04 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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水環境保全チーム | 杉原 幸樹(SUGIHARA Kouki) |
島根大学 | 増木 新吾(MASUKI Shingo) |
島根大学 | 管原 庄吾(SUGAWARA Shogo) |
水環境保全チーム | 村山 雅昭(MURAYAMA Masaaki) |
抄録 |
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塩淡二層汽水湖の網走湖において,塩水層の貧酸素水塊の解消を目的として,現地に酸素溶解装置(WEP)を建設して酸素供給による水質変化について実水域で観測を行った.結氷下から融雪後まで装置を連続運転させた結果,結氷下では湖内の流動が抑制され、装置近傍に溶存酸素量(DO)の上昇と硫化水素の酸化による濁度上昇が確認された.結氷下での2ヶ月の装置運用でおよそ90000 m2にDO供給影響が確認され,硫化水素濃度はDO供給標高を中心に大幅な低下が確認されたが,検出限界以下にはならなかった.一方で,融雪後は湖内流動が再開することで,水塊移動に伴いDO供給効果が流下して,DOと濁度は低下する挙動が確認された.また水質分析の結果から,WEPによるDO供給によって,機器周辺の硫化水素は40 %削減され,全リン及び全窒素も20 %削減されることが確認された.これより,DO供給によって汽水性貧酸素水塊の水質改善が可能であり,流動が少ないほど効果が明瞭となることが分かった. |
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