国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 ポーラスコンクリートの耐凍害性の向上に関する研究

作成年度 2001年度
論文名 ポーラスコンクリートの耐凍害性の向上に関する研究
論文名(和訳)
論文副題
発表会
誌名(No./号数) 平成13年度技術研究発表会/第45回北海道開発局技術研究発表会
発表年月日 2002/02/19 ~ 2002/02/21
所属研究室/機関名 著者名(英名)
材料研究室小尾 稔(OBI Minoru)
科学技術振興事業団・材料研究室スワギ・アブドゥアラゼク(ZOUAGHI Abderrazek)
材料研究室田口 史雄(TAGUCHI Fumio)
抄録
ポーラスコンクリート(以下「POC」と略記)は、ギャップとなる粒度分布を持つ骨材を用い、内部に連続あるいは独立した空隙を有する多孔質コンクリートである。外観は粗骨材同士がセメントペーストあるいはモルタルで結合した「おこし」のような外観である。内部に空隙が多いため、植物の根の進入も容易であり、河川護岸の緑化および小動物のハビタット創出、海洋における藻場造成、水質浄化、あるいは吸音効果を持つコンクリート舗装などへの利用についての試みがなされている。POCは内部に多くの空隙を有するため、強度・耐久性の評価方法についても検討が必要である。特に凍結融解抵抗性については、内部空隙に容易に進入する水の膨張収縮の影響を直接受けることから、JIS A 1148(コンクリートの凍結融解試験方法A法の試験方法を実施して評価を行うほか、用途に応じて使用される環境条件を考慮した試験などを実施し、多角的に評価することが重要であると考えられる。本研究では、耐凍害性に対する検討を行うことを目的とし、粗骨材寸法、細骨材率、およびPOCの耐凍害性を向上させるにはAE剤が有効であるとされていることから空気連行剤量などを変化させて試験を行った。また、凍結融解試験は、JIS A 1148の試験に加え、気中で凍結する環境を考慮した方法でも行い、2つの結果を比較検討することとした。
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