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発表 導電性微粒材を用いた地下レーダによる亀裂の探査実験について

作成年度 2003年度
論文名 導電性微粒材を用いた地下レーダによる亀裂の探査実験について
論文名(和訳)
論文副題
発表会 日本応用地質学会北海道支部研究発表会
誌名(No./号数)
発表年月日 2003/06/27
所属研究室/機関名 著者名(英名)
地質研究室岡崎 健治(OKAZAKI Kenji)
地質研究室伊東 佳彦(ITO Yoshihiko)
応用地質KK土田 康夫(TSUCHIDA Yasuo)
応用地質KK濱田 正志(HAMADA Masayuki)
抄録
北海道における大規模な斜面崩壊の多くは、ハイアロクラスタイトを含む火山性砕屑岩等、比較的割れ目の少ない岩盤斜面で発生している。これら岩盤斜面の崩壊発生やその規模を支配する要因のひとつに斜面内部に潜在する亀裂の影響があげられる。現状の調査では、斜面内部の亀裂性状に対して、地表踏査やボーリング孔内での各種試験結果より推定するのが一般的である。しかし、その抽出範囲や危険岩体規模の特定には限界があることから、これら方法に代わるあるいは補完する調査手法の確立が必要と考えられる。今回、岩盤斜面内部の亀裂へ導電性微粒材を充填する効果を確認するため、モルタル供試体の模擬亀裂へ地中レーダ探査を行い、物性コントラストと送信周波数の違いによる検出性を調べる室内実験を実施した。実験結果と現地調査への適用性についてまとめると以下のとおりである。1)アンテナ周波数が低い場合、より深い位置における亀裂が検出できる傾向を確認した。2)充填材料別の反射係数では、概ね、導電性微粒材>水>海水>空気>砂の順に検出性が高い傾向が確認され、亀裂開口幅が5mm程度以下では、導電性微粒材による検出性が高いことから、調査で使用する場合、可探深度を向上できる可能性があると考えられる。3)現地調査への適用性として、充填材料の注入やその確認等について課題を含むが、別途、斜面上に実施されたボーリング孔を利用した調査の付加的な手法として有効と考えられる。
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