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発表 Introduction of Rumble Strips as a New Highway Safety Improvement Measure against the Head-on Collision

作成年度 2004年度
論文名 Introduction of Rumble Strips as a New Highway Safety Improvement Measure against the Head-on Collision
論文名(和訳) 正面衝突事故対策としてのランブルストリップスの開発について
論文副題
発表会 第3回 日中冬期道路交通ワークショップ
誌名(No./号数)
発表年月日 2004/09/16 ~ 2004/09/17
所属研究室/機関名 著者名(英名)
交通研究室平澤 匡介(HIRASAWA Masayuki)
交通研究室浅野 基樹(ASANO Motoki)
室蘭工業大学斎藤 和夫(SAITO Kazuo)
抄録
北海道は、正面衝突による死亡事故が、他の地域の約2倍発生し、その多くは、郊外部の2車線道路で発生している。従来の2車線道路における正面衝突事故の対策は、主に中央分離帯、センターポール、道路鋲の設置があるが、中央分離帯は、非常に高価であり、センターポールと道路鋲は、冬期除雪作業の支障となるので、対策として普及していない。[*]本研究は、ランブルストリップスを2車線道路のセンターラインに設置して、正面衝突事故の対策手法として実用化することである。ランブルストリップは、舗装路面を削り、溝状の直線パターンである。その目的は、車両が車線を逸脱した時に、ゴロゴロと音が発生し、ハンドルを振動させ、運転者に対し覚醒や注意を促すことである。本報告は、ランブルストリップスの施工方法、最適な規格を提案し、施工箇所の事故削減効果から正面衝突事故対策としての有効性を示す。[*] 施工方法は、既存の小型路面切削機の車輪を、異径車輪に変えることにより実現した。また最適な規格は、試験道路に深さが9、12、15mmのランブルストリップスを施工して、道路利用者による走行実験、騒音計や振動計による評価の結果、深さ12mmを提案した。[*] 既存の機械の簡単な改良により、施工費は、センターポールの設置費の1/2、道路鋲の設置費の1/3のローコストを実現した。深さ12mmのランブルストリップスは、バイクへの操舵に影響を与えず、車内騒音も約80dBを記録し、警告として十分な値であった。提案した規格のランブルストリップスは、急速に普及し、2002年7月から2004年3月までの間に、総延長で約40kmの一般国道に設置された。その結果、設置箇所の正面衝突事故を約40%削減した。また冬期間の雪氷路面でも音と振動の効果が確認された。[*] ランブルストリップスは、事故防止効果があること、施工費が安いこと、維持管理費がかからないこと、耐久性に優れていること、冬期の軽い雪でも音と振動の効果が持続することなどから、正面衝突事故対策として非常に有効である。道路管理者の交通事故対策の施策として、今年から毎年100kmの施工が計画され、一層の普及が期待される。
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