国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 冬期の大津漁港における気象観測と融解過程を考慮した氷厚推定モデル

作成年度 2004年度
論文名 冬期の大津漁港における気象観測と融解過程を考慮した氷厚推定モデル
論文名(和訳)
論文副題
発表会 第20回寒地技術シンポジウム
誌名(No./号数) 寒地技術論文・報告集 Vol.20
発表年月日 2004/10/27 ~ 2004/10/29
所属研究室/機関名 著者名(英名)
港湾研究室木岡 信治(KIOKA Shinji)
港湾研究室本間 大輔(HONMA Daisuke)
港湾研究室山本 泰司(YAMAMOTO Yasuji)
北海道開発局西多道祐(Nishita Michihiro)
クマシロシステム設計寺島 貴志(TERASHIMA Takashi)
抄録
冬季に港内水面が凍結する港内結氷は、北海道各地の港湾・漁港において、出漁不能、船舶の待機・損傷など、大きな経済的被害を与えており、従来から、環境条件や状況に応じた種々の結氷対策が提案されてきた。  著者らは、特に、ほぼ毎年結氷し、深刻な被害をもたらしている大津漁港を対象として、その結氷メカニズムの理解、対策工の検討、また提案される対策工の相対的評価を支援するためのツールとして汎用的な結氷シミュレーションモデルの開発などに取り組んでいる。本研究では、2002年度に引き続き、2003年度冬季も気象観測を実施し、1昨年度に得られた気象データも踏まえた熱収支特性について再検討した。また前述の結氷シミュレーションモデルの一つを構成する「氷の相変化モデル」には、単純化のため、氷内の温度分布を定常熱伝導問題として算出していた。しかしながら、このモデルでは融解過程を適切に表現することができない。気温が低い場合でも、日中の輻射熱による融解が考えられ、特に対策工の効果の検討には、出漁日数という観点から、春先の融解過程も重要な検討項目であることから、本研究では、Maykut and Untersteiner (1971)に準じるモデルを適用し、その合理的な数値計算手法を検討するとともに、これによる推定値と実測値とを比較した。
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