国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 発酵魚かす投入による海域肥沃化のための基礎実験 -窒素・リンの溶出過程-

作成年度 2004年度
論文名 発酵魚かす投入による海域肥沃化のための基礎実験 -窒素・リンの溶出過程-
論文名(和訳)
論文副題
発表会 平成16年度日本水産工学会学術講演会
誌名(No./号数) 平成16年度日本水産工学会学術講演会
発表年月日 2004/05/29 ~ 2004/05/31
所属研究室/機関名 著者名(英名)
水産土木研究室岡元 節雄(OKAMOTO Setsuo)
水産土木研究室足立 久美子(ADACHI Kumiko)
北海道開発局留萌開発建設部本間孝哉(HONMA Takaya)
株式会社エコニクス佐藤 準(SATOH Hitosi)
抄録
増毛漁協では、磯焼け対策として発酵魚かすを使用した施肥試験を行っているが、施肥効果を結論づけるには至っていない。このことは、潮流による栄養塩の拡散等により、栄養塩の施肥効果を現地調査から評価することは困難であるとともに、発酵魚かすからどの程度の栄養塩が溶出するか分かっていないことが原因の1つである。そこで、室内実験において発酵魚かすを海水に添加した場合の栄養塩の溶出過程を調べた。実験の結果から、発酵魚かす添加溶液においては無機態窒素、無機態リンともに海水のみの溶液と比較して有意な差がみられたため、海域への発酵魚かす添加による栄養塩溶出の効果は期待できると推察された。NH4-N、PO4-Pは比較的早い段階から溶出することが確認された。発酵魚かす成分分析において、全窒素含有量が増毛漁港による過去の事例の約1.8倍であったため、発酵魚かすの製造時期、使用材料によって全窒素成分の偏りがあると考えられ、栄養塩溶出効果は投入した発酵魚かす成分によって違いが生じると推察された。
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