| 作成年度 | 2004年度 |
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| 論文名 | 発酵漁かすを利用した海域肥沃化のための基礎実験 |
| 論文名(和訳) | |
| 論文副題 | 栄養塩溶出過程 |
| 発表会 | 第20回寒地技術シンポジウム |
| 誌名(No./号数) | 寒地技術論文・報告集Vol.20 |
| 発表年月日 | 2004/10/27 ~ 2004/10/29 |
| 所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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| 水産土木研究室 | 岡元 節雄(OKAMOTO Setsuo) |
| 水産土木研究室 | 足立 久美子(ADACHI Kumiko) |
| 北海道開発局留萌開発建設部 | 本間孝哉(HONMA Takaya) |
| 抄録 |
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| 貧栄養海域である日本海沿岸において、増毛漁協では、磯焼け対策として発酵魚かすを使用した施肥試験を行っているが、施肥効果を結論づけるには至っていない。このことは、潮流による栄養塩の拡散等により、栄養塩の施肥効果を現地調査から評価することは困難であるとともに、発酵魚かすからの栄養塩溶出過程が分かっていないことが原因の1つである。そこで、室内実験において発酵魚かすを海水に添加した場合の栄養塩溶出過程を調べた。実験の結果から、無機三態窒素は発酵魚かすから速やかに溶出し、その大部分はNH4-Nであり、NO3-Nへの変化は僅かだった。無機三態窒素の溶出過程はMichaelis-Mentenの式で近似された。リンの溶出速度は窒素と比較して遅く、海水に発酵魚かすを添加後42日後のPO4-PのT-Pに対する濃度比は約20%と推察された。発酵魚かす成分分析において、全窒素含有量が増毛漁港による過去の事例の約1.8倍であったため、発酵魚かすの製造時期、使用材料によって全窒素成分の偏りがあると考えられ、栄養塩溶出効果は投入した発酵魚かす成分によって違いが生じると推察された。 |
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