| 作成年度 | 2006年度 |
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| 論文名 | 雨氷の発達に関わる地上気象条件の事例解析 |
| 論文名(和訳) | |
| 論文副題 | |
| 発表会 | 第22回寒地技術シンポジウム |
| 誌名(No./号数) | 寒地技術論文・報告集 22号 |
| 発表年月日 | 2006/11/29 |
| 所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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| 雪氷チーム | 松下 拓樹(MATSUSHITA Hiroki) |
| 抄録 |
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| 気温0℃以下で降る雨(着氷性降水)が付着して凍結する雨氷現象は、路面凍結による交通障害や送電線被害を起こすため、特に北米ではその予測手法の確立が要求されている。本論文では、雨氷が発達する地上気象条件を見いだすことを目的として、実際に雨氷現象の目視観察が行われた顕著事例を用いた理論解析を行った。[*] 用いた事例は、2004年2月の北海道・岩見沢、2006年1月の山形県・新庄の2事例である。両事例は、着氷性降水の継続時間、降水中の気温、相対湿度条件がほぼ同じであるが、岩見沢の事例の方が風が強い。雨氷表面の理論的な熱収支計算を行ったところ、岩見沢の事例では降水期間を通して負の熱収支となったのに対し、新庄の事例では降水期間の前半のみ負の熱収支となった。岩見沢の事例では、強風による通風効果によって負の熱フラックスが増加し、雨氷が発達しやすい気象条件にあったと考えられる。[*] 以上の検討を基に、地上気温、相対湿度、風速を指標にした雨氷発達条件を示した。 |
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