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発表 サクラマスの人工越冬生息場所造成実験

作成年度 2006年度
論文名 サクラマスの人工越冬生息場所造成実験
論文名(和訳)
論文副題
発表会 日本水産学会北海道支部
誌名(No./号数)
発表年月日 2006/12/15 ~ 2006/12/16
所属研究室/機関名 著者名(英名)
北海道立水産孵化場卜部 浩一
水環境保全チーム矢部 浩規(YABE Hiroki)
抄録
北海道では、サクラマスは孵化後、降海までの1~3年間を河川内で過ごし、その間、生活史段階に応じて、さまざまな微環境を選択的に利用する。なかでも、遊泳能力が低下する冬季には、川岸付近の流速が非常に遅く、水中カバーのある微環境を選択的に利用することが知られている。そのような微環境は、一般に、河岸のえぐれや水没した河畔植生、抽水植物や川岸近傍の大・巨礫の間隙内に形成される。このような特殊な微環境の多寡が越冬期における河川性サケ科魚類の分布や生残に影響を与えることが国内外の研究事例で報告されている。しかし、北海道の日本海側の河川は河床勾配が急で、河況係数が高い場合が多く、流路内の抽水植物や河畔植生の倒れこみ(デブリ)が乏しい河川も多くみられる。このため、本研究では、北海道の日本海側に典型的な山地渓流河川であり、野生サクラマスが生息するメップ川において、抽水植物やデブリと同様の機能を持つ水中カバーを簡易な方法で人工的に設置し、越冬生息場所を人工的に造成することにより、越冬期の環境収容力の向上を図ることが可能か検証することを目的とした。
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