国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 凍結路面における海水の散布効果に関する試験について

作成年度 2006年度
論文名 凍結路面における海水の散布効果に関する試験について
論文名(和訳)
論文副題
発表会 ゆきみらい研究発表会
誌名(No./号数)
発表年月日 2007/02/08 ~ 2007/02/10
所属研究室/機関名 著者名(英名)
寒地交通チーム秋元 清寿(AKIMOTO Seiju)
寒地交通チーム舟橋 誠(FUNAHASHI Makoto)
寒地交通チーム徳永 ロベルト(TOKUNAGA Roberto Abraham)
寒地交通チーム高橋 尚人(TAKAHASHI Naoto)
寒地交通チーム浅野 基樹(ASANO Motoki)
函館開発建設部岩田 一夫(KAZUO Iwata)
抄録
積雪寒冷地である北海道においては、冬期に積雪や気温の低下によって雪氷路面が出現する。特に1990年代初頭にスパイクタイヤの使用が規制されてからは、つるつる路面と呼ばれる非常に滑りやすい路面が多く見られるようになった。[*]凍結した滑りやすい路面の出現によって自動車の発進が遅れ、制動距離が長くなるなど走行に支障を来たし、渋滞や冬型事故の増加といった負の影響も現れている1)。[*]このため、道路管理者は、様々な凍結路面対策を講じて冬期道路交通機能の確保に努めている。中でも凍結防止剤の散布は、恒常的に行われている。北海道の国道を管理する北海道開発局における平成16年度の凍結防止剤の散布量は、約6万3千トンに達し(図1)、この10年間で散布量は6.0倍となっている。このような凍結防止剤の散布量増加は、冬期道路維持管理費用の増加要因となっている。[*]当研究所及び北海道開発局函館開発建設部では、凍結防止剤散布の一層の効率化や散布コストの縮減につながる可能性のあるものとして、海水を活用した凍結路面対策手法の検討を行ってきた2)。[*]平成17年度には、海水及び濃縮した海水を湿式散布の湿式剤として用いる方法(湿式散布)と凍結防止剤としてそのまま散布する方法(水溶液散布)について試験を行っており、本稿では、試験の概要及び結果について報告する。
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