作成年度 | 2007年度 |
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論文名 | ECCで上面増厚した鋼床版の水没下における挙動 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 平成19年度土木学会全国大会第62回年次学術講演会 |
誌名(No./号数) | 第62回年次学術講演会講演概要集(CD-ROM) |
発表年月日 | 2007/09/12 ~ 2007/09/14 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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鹿島建設土木設計本部 | 藤代 勝(未記入) |
鹿島建設技術研究所 | 坂田 昇(未記入) |
寒地構造チーム | 三田村 浩(MITAMURA Hiroshi) |
大阪工業大学八幡工学実験場 | 松井 繁之(未記入) |
抄録 |
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近年、既設鋼床版の疲労損傷事例が増加しており、対策の1つとして、鋼床版の上面にコンクリート等を増厚して一体化させて合成床版構造とすることが考えられる。著者らは、その増厚材料として、優れた引張性を有する高靭性セメント複合材料(Engineered Cementitious Composite;ECCと略記)を適用する上面増厚工法を考案した。しかし、実橋にこの工法を用いた事例において、鋼床版上の排水が十分でなく、ECCが完全水没下となる条件下で、ECCが損傷しブロック化する現象が発生した。そこで、この損傷を模擬するための実験および実橋での水圧測定を行うことで、滞水している水に輪荷重が作用することにより、間隙水圧が発生して損傷に至ったメカニズムの推定を行った。[*]その結果、鋼床版上面からECC上面までを完全に水没させ、荷重の作用範囲近傍を密閉させた状態では、高い間隙水圧が発生し、ECCに損傷を生じることが実験において確認された。損傷を回避するには、発生する間隙水圧を小さくするために、排水処理を十分に行うかまたはECCと鋼床版の間に水が入らない構造とすることが特に重要と考えられる。 |
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