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発表 道路案内標識の雪落し作業日の気象状況と冠雪性状

作成年度 2007年度
論文名 道路案内標識の雪落し作業日の気象状況と冠雪性状
論文名(和訳)
論文副題
発表会 ふゆトピア
誌名(No./号数)
発表年月日 2008/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
雪氷チーム松下 拓樹(MATSUSHITA Hiroki)
雪氷チーム伊東 靖彦(ITO Yasuhiko)
雪氷チーム加治屋 安彦(KAJIYA Yasuhiko)
抄録
本論文では、落雪対策を行うにあたり、北海道の道路案内標識において雪落し作業が行われたときの気象状況について調査し、対策が必要となる冠雪性状について考察を行った。[*] 道路案内標識の雪落とし作業日数は、一般国道230号の札幌市から留寿都村までの区間(0~83kp)を対象として、平成17年度(2005年11月~2006年3月)の作業日報と写真帳から調べた。また近傍の気象観測資料を用いて、雪落とし作業が行われたときの気象状況を調査した。[*] 調査の結果、対象区間における道路案内標識の設置数は113箇所であった。また、作業日報と写真帳から調べた結果、雪落し作業にかかる人数は平均5.4人(有効標本数1775)、作業時間は1箇所あたり平均12分(有効標本数351)であった。道路案内標識の雪落し作業は、非常に手間のかかる作業であることが再確認できた。[*] 調査対象区間において雪落し作業日数の多い地域は、平均気温が低くて降雪強度が大きい気候的特徴を持つ。このことから、今回の対象区間では主に乾き雪による冠雪を対象に作業が行われたと考えられる。特に、雪落し作業日の平均気温が-5℃以下である場合に、雪落し作業の多くが行われており、同じ乾き雪でも標識梁材に積もりやすい降雪特性の存在が示唆される。上記の例外は札幌中心部(0KP付近)で、平均気温が0℃に近く、雪落し作業日における気温が0℃以上の場合が多いため、湿雪による冠雪に対して雪落し作業が行われたと考えられる。
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