国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 北海道の地震動観測記録を用いた表層地盤の増幅推定

作成年度 2008年度
論文名 北海道の地震動観測記録を用いた表層地盤の増幅推定
論文名(和訳)
論文副題
発表会 第54回 構造工学シンポジウム
誌名(No./号数) 構造工学論文集 Vol.54A
発表年月日 2008/04/25 ~ 2008/04/26
所属研究室/機関名 著者名(英名)
寒地構造チーム佐藤 京(SATOH Takashi)
寒地構造チーム西 弘明(NISHI Hiroaki)
飛島建設㈱技術研究所上明戸 昇(KAMIAKITO Noboru)
飛島建設㈱技術研究所池田 隆明(IKEDA Takaaki)
抄録
北海道に地域を限定した表層地盤の増幅度推定を試みた.本検討により得られた結果を以下に記す.[*]①検討対象として選定した6地震の観測記録を用いて表層地盤の増幅度を設定した.その結果,概ね同傾向の分布が得られている事を確かめた.②北海道における微地形区分を考慮した増幅度推定の係数設定を行った.2003 年十勝沖地震の観測記録を用いて,平均S 波速度から増幅度を算出する回帰係数を設定した.さらに,翠川・松岡の方法に従い,国土数値情報を元として微地形区分毎の係数を設定した.その結果,概ね観測記録による増幅度と同様の傾向を示す結果が得られた.しかし,軟弱な地盤であり高い値を示すと考えられる十勝川流域(扇状地区分)における増幅度が周囲より低い値を示す課題が生じた.③更に細分化した地域特性を考慮するために微地形区分毎に特徴的な範囲を選定し係数の再設定を試みた.その結果,扇状地の区分においては選定した地域毎に傾向が分かれる特性が見られ,細分化により観測記録による増幅度分布と同様の傾向となり,十勝川流域において高い特性を示す結果となった.さらに,観測地点上の増幅度と比較したところ,ほぼ一致する結果を得た.
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