国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 RC 巻き出し工模型に関する重錘落下衝撃挙動

作成年度 2008年度
論文名 RC 巻き出し工模型に関する重錘落下衝撃挙動
論文名(和訳)
論文副題
発表会 第9回構造物の衝撃問題に関するシンポジウム
誌名(No./号数) 第9回構造物の衝撃問題に関するシンポジウム論文集
発表年月日 2008/12/16 ~ 2008/12/17
所属研究室/機関名 著者名(英名)
寒地構造チーム岡田 慎哉(OKADA Shin-ya)
室蘭工業大学岸 徳光(KISHI Norimitsu)
寒地構造チーム今野 久志(KONNO Hisashi)
寒地構造チーム西 弘明(NISHI Hiroaki)
抄録
本研究では,RC 製アーチ構造に関する耐衝撃特性を把握することを目的に,小型 RC 製アーチ模型に関する重錘落下衝撃実験を実施した.結果をまとめると,以下のとおりである.[*](1) 繰り返し載荷の場合には,衝突速度 V = 4.0 m/s まではほぼ弾性的な挙動を示し,V = 5.0 m/s では押し抜きせん断破壊により終局に至る.(2) 単一載荷の場合には,衝突速度V = 6.0,7.0 m/s において押し抜きせん断ひび割れが生じ,V = 7.5 m/s 以上において,押し抜きせん断破壊に起因する著しい損傷が顕在化する.(3) RC アーチ構造が衝撃荷重を受ける場合には,設計計算で実施するような単位奥行きを有する場合の挙動とは異なり,押し抜きせん断破壊により終局に至るため,終局時には裏面剥離等の脆性的な破壊が進行する可能性があることを認識する必要がある.[*]これらのことより,RC アーチ構造に衝撃力の作用が考えられる場合には,緩衝工を適切に設置するなどの,脆性的な損傷を発生させないような配慮が必要であるものと考えられる.
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