| 作成年度 | 2008年度 |
|---|---|
| 論文名 | 低酸素環境下における溶出試験法 |
| 論文名(和訳) | |
| 論文副題 | |
| 発表会 | 産業技術連携推進会議 第2回土壌汚染研究会 |
| 誌名(No./号数) | |
| 発表年月日 | 2009/02/13 |
| 所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
|---|---|
| 防災地質チーム | 田本 修一(TAMOTO Shuichi) |
| 抄録 |
|---|
| 本報では、既報で観測された盛土内環境における掘削ずり中に含まれる重金属類の溶出特性について検討するため、好気的な環境下である従来の公定法に加え、無酸素水を用いた嫌気的な環境下における溶出試験を行った結果について考察した結果、砒素、鉛の溶出量は、好気条件の方が嫌気条件よりも高い値を示した。これは、砒素や鉛の溶出特性がpHに依存したことによるものと考えられた。溶媒が酸性化すると、砒素と鉛といった重金属類が複合して溶出する。振とう時間が長くなると、砒素、鉛の溶出量が低下した。好気条件において、本試験に用いた泥岩と粘板岩の砒素の溶出傾向は、鉄の溶出傾向と良い相関性を示した。これは、試料中の水酸化鉄やフランボイダルな黄鉄鉱等に不純物として存在していたAsが中性またはアルカリ性環境下で遊離して溶出してきたものと考えられた。今後の課題として、データの蓄積や現地発生土を用いた現場カラム試験を行うなどして、重金属類の溶出拡散対策の設計法を検討していく予定である。 |
| このサイトで提供される情報には、PDFファイルが使われています。PDFファイルをご覧頂くにはAdobeReaderが必要です、「Get AdobeReader」をクリックしてダウンロードしてください。 |