作成年度 | 2009年度 |
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論文名 | ホタテ貝殻礁に蝟集した生物の変遷と浄化効果について |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第34回海洋開発シンポジウム |
誌名(No./号数) | |
発表年月日 | 2009/06/30 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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水産土木チーム | 岡本 健太郎(OKAMOTO Kentarou) |
水産土木チーム | 山本 潤(YAMAMOTO Jun) |
道東支所 | 牧野 昌史(MAKINO Masashi) |
抄録 |
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港内泊地の底質改善手法として,著者らの研究チームでは水産廃棄物であるホタテ貝殻を利用したホタテ貝殻礁を提案し,北海道内の港湾・漁港内において効果の実証試験を行っている.これは貝殻の空隙に蝟集した生物の摂餌行動による底質浄化を期待するものであり,これまでに生物の蝟集状況の観測や蝟集生物の一種であるヨコエビの同化量を把握する実験を行い,その効果について評価した.しかし,これまでの検討ではホタテ貝殻礁の経年劣化や沈下,それに伴う蝟集生物種の変遷について考慮しておらず,長期的な浄化能力を評価する際に支障があることが指摘されていた.そこで本調査では,ホタテ貝殻礁が沈下した状況を想定して,貝殻礁の下側をあらかじめ底質内に埋没した状態で設置し,海底面上及び底質内の各層における生物蝟集状況を調査した.また,ヨコエビに加えて,底泥内に埋没した部分の蝟集生物にも有機物浄化能があることが知られており,これらを測定してホタテ貝殻礁の浄化能力を算定した.本稿では,こうして設置したホタテ貝殻礁の現在までの層別の生物蝟集状況の変遷と,蝟集生物の摂餌行動による浄化効果について報告する. |
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