国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 海洋構造物に及ぼす氷荷重を評価するために必要な変形氷固結層の定常クリープ特性について

作成年度 2010年度
論文名 海洋構造物に及ぼす氷荷重を評価するために必要な変形氷固結層の定常クリープ特性について
論文名(和訳)
論文副題
発表会 第35回海洋開発シンポジウム
誌名(No./号数) 海洋開発論文集Vol.26
発表年月日 2010/06/24 ~ 2010/06/25
所属研究室/機関名 著者名(英名)
八戸工業大学竹内 貴弘(TAKEUCHI Takahiro)
寒冷沿岸域チーム木岡 信治(KIOKA Shinji)
(株)クマシロシステム設計河合 孝治(KAWAI Takaharu)
抄録
オホーツク海,ボスニア湾や渤海湾などの多年氷が発生しない氷海域においては、沖合の海洋構造物に作用する氷荷重を検討する場合,first-year ice ridgeやhummock iceの移動によって発生する氷荷重の推定が重要となる.first-year ice ridgeは,未固結層のsail部分とkeel部分,さらに,“固結層”のconsolidated layerと呼ばれる種々の大きさの破壊氷片が再凍結した部分から構成され,その固結層厚(h)はそれら周辺の平坦氷に比較して数倍程度厚いために卓越した氷荷重を与える.この変形氷固結層をモデル化した室内強度試験ではその圧縮強度は平坦氷のそれより僅かに小さい程度で,また,同様な供試体を用いた室内氷板貫入試験では固結層厚(h)と貫入速度(V)との比(V/h)が小さいductile条件下(V/h<2*10-3/s)の氷荷重がbrittle条件下に比較して大きくなることが報告された.以上から,ductile条件下に対応する“低速域”での氷荷重の評価が重要となるため,本研究では,これまでに報告が皆無である“変形氷固結層”を対象としたクリープ特性の把握を試みた.
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