国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所

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発表 RC 構造物の制御破砕技術に関する実験

作成年度 2010年度
論文名 RC 構造物の制御破砕技術に関する実験
論文名(和訳)
論文副題
発表会 平成22年度年次技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成22年度論文報告集第67号(CD-R)
発表年月日 2011/02/05 ~ 2011/02/06
所属研究室/機関名 著者名(英名)
寒地構造チーム表 真也(OMOTE Shinya)
寒地構造チーム三田村 浩(MITAMURA Hiroshi)
寒地構造チーム今野 久志(KONNO Hisashi)
寒地構造チーム西 弘明(NISHI Hiroaki)
抄録
現在の日本の厳しい財政状況の中、道路橋の長寿命化修繕計画が閣議決定されており、今後はコンクリート構造物等の損傷が深刻化する前の修繕工事の増大が想定される。その施工においては、既設RC部材の適切かつ効率的な取壊し技術が要求される。本報文は、WJ工法の破砕量を低減する制御破砕技術との併用工法について実験を行い、実験結果と実用性について報告するものである。[*]本実験で得られた知見を以下に示す。1) 放電破砕は瞬時に破砕する工法であることから制御破砕は難しく、慎重に破砕状況を確認しながら進める必要が有る。特に、床版などの薄い部材への適用は難しい。2) 放電破砕は取壊し部を限定的な部位に留める制御破砕として適用できる可能性は有るが、小さな衝撃力による破砕に関する実験や既設構造物による実証実験など、更に検討を進める必要が有る。3) 放電破砕の衝撃が残すコンクリートに与える影響は未検証であるため、マイクロクラックの深さや弾性係数の変化などについて検証を実施し、仕上げに用いるWJ施工の必要厚を評価する必要が有る。4) 静破砕剤も制御した破砕は難しいことから、十分に開放溝を開けておくなどの対処や、慎重な少量の破砕を採用するなど見直す必要が有る。5) 放電破砕と静破砕剤の内的破砕工法は、全方向に押し広げる作用力にて破砕する原理で有るため、破砕する範囲の予測は難しい傾向にある。
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