作成年度 | 2010年度 |
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論文名 | 実用型ホタテ貝殻礁の浄化効果と活用方法について |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第54回(平成22年度)北海道開発技術研究発表会 |
誌名(No./号数) | |
発表年月日 | 2011/02/22 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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水産土木チーム | 岡本 健太郎(OKAMOTO Kentarou) |
道南支所 | 片山 勝(KATAYAMA Masaru) |
函館開発建設部 | 山田 文人(YAMADA Humihito) |
抄録 |
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これまで、大規模に設置したホタテ貝殻礁の効果を検証したが、蝟集生物が減少し浄化能力も低下した。そこで、通水孔を設けた実用型ホタテ貝殻礁を考案して江良漁港に設置した。 貝殻礁には約160種類の蝟集生物が確認され、さらに数カ所の魚卵を発見することでき、貝殻礁が新たな生息場になる以外に産卵場にも適用することが確認された。蝟集生物の安定同位体比分析では、貝殻礁の食物連鎖網はナマコ、ウニ、魚類を頂点とする3つ系統に概ね示すことができた。貝殻礁の炭素・窒素循環は蝟集生物及び魚類の摂餌行動で貝殻礁に負荷される炭素の51.9%、窒素の87.7%が消費されることが示され、物資循環が効率的に機能していることがわかる。また、蓄養施設内でナマコを放流した場合でも、貝殻礁に負荷される炭素の52.5%、窒素の73.6%が消費されることが示され、蓄養施設でも貝殻礁周辺の物質循環が十分機能されていることがわかった。 |
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