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発表 柱部の鉄筋に丸鋼を用いた鉄筋コンクリート橋脚の履歴特性

作成年度 2012年度
論文名 柱部の鉄筋に丸鋼を用いた鉄筋コンクリート橋脚の履歴特性
論文名(和訳)
論文副題
発表会 第58回構造工学シンポジウム
誌名(No./号数) 構造工学論文集Vol.58A(CD-R)
発表年月日 2012/04/14 ~ 2012/04/15
所属研究室/機関名 著者名(英名)
寒地構造チーム澤松 俊寿(SAWAMATU Toshikazu)
寒地構造チーム三田村 浩(MITAMURA Hiroshi)
寒地構造チーム西 弘明(NISHI Hiroaki)
北海道大学大学院工学研究科松本高志(MATSUMOTO Takashi)
北海道大学大学院工学研究科加保 勇介(KAHO Yusuke)
抄録
柱部に丸鋼鉄筋が配置された RC 橋脚の耐震性能について検討するために,異形鉄筋および丸鋼鉄筋をそれぞれ用いた 2 体の RC 橋脚供試体について正負交番載荷試験を実施した.丸鋼鉄筋を用いた鉄筋コンクリート橋脚の挙動について,本実験の範囲から得られた結論を以下に示す.(1) 丸鋼鉄筋を用いた RC 橋脚では,柱部のロッキングにより基部のコンクリートが圧壊するように損傷する.これは,橋脚基部での軸方向鉄筋の座屈やかぶりコンクリートの剥落により終局状態に至る異形鉄筋を用いた橋脚の損傷モードと異なるものである.(2) 軸方向鉄筋のひずみは,柱部においては平面保持を仮定した設計値とほぼ同様であり,コンクリートと鉄筋の間の付着応力の減少による軸方向に沿った平均化等は生じない.一方で,フーチング内においてはコンクリートと軸方向鉄筋の間の付着応力が減少し,フーチング内の深い位置まで軸方向鉄筋に大きなひずみの発生,すなわち軸方向鉄筋の抜出しが生じる.柱部のロッキングはこのことが主要因であり,柱部に生じる水平変位のうちほとんどがロッキングによるものである.(3) 実験における最大耐力は平面保持を仮定した曲げ耐力よりもやや小さめであった.最大耐力発揮後は載荷変位の増加につれて耐力が徐々に低下するものの急激な耐力低下は生じず,高い変形性能を示す.
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