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発表 積雪寒冷地における地域の自生種による切土のり面の樹林化について

作成年度 2012年度
論文名 積雪寒冷地における地域の自生種による切土のり面の樹林化について
論文名(和訳)
論文副題
発表会 平成24年度土木学会全国大会
誌名(No./号数)
発表年月日 2012/09/05
所属研究室/機関名 著者名(英名)
道北支所横山 博之(YOKOYAMA hiroyuki)
地域景観ユニット松田 泰明(MATSUDA Yasuaki)
地域景観ユニット上田 真代(UEDA Masayo)
抄録
1.はじめに [*] 近年,環境との調和や景観性の向上,防災的観点から,現場周辺が樹林地の場合の切土のり面は,樹林化を目指すことが望ましい.しかし積雪寒冷地では地域に適した樹種選定が難しい等の課題があった.そこで,現場技術者が樹種選定できるよう調査を行い,選定表を作成した.併せて現場で設計・施工・追跡調査したので報告する.[*][*]2.積雪寒冷地における切土のり面の樹林化の課題 [*]積雪寒冷地において,切土のり面を樹林化するには数々の課題があったが,、本研究では課題への対応策を研究し,解決した。本研究では,これら解決策の内,地域や現場条件に応じた樹種選定表と,これを使った現場での設計・施工結果を報告する。[*][*]3.北海道の道路の切土のり面に適した樹種選定 [*]地域や現場条件に応じた中木5種,低木6種を次の5つの指標により選定した.[*]①北海道に自生する.②雪崩抑制効果がある程度見込める樹高2m以上.③道路の切土のり面のような良く陽が当たり乾燥した場所でも生育できる.④苗に市場性がある.⑤一度導入されたものから増殖しやすい.[*][*]4.現場での設計 [*]平成22年度に北海道中央部の太平洋から約2km北に位置する国道のり面で,表を活用して樹種選定し,設計・施工した.[*][*]5.施工結果 [*] 追跡調査は,施工翌年の平成23年の春と秋に2日間ずつ行った.植被率は春・秋調査とも双方の工区において80%以上と良好で,双方の工区共,のり面浸食はなかった.[*]苗木生存率は,方形区全体で春90.7%,秋86.9%を示し,播種工によるエゾヤマハギの発生率も7方形区の秋調査時の平均で100%であり,今回の設計の有効性を確認した.
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