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発表 道路建設現場におけるサイト概念モデルによるリスク評価と盛土モニタリング実験

作成年度 2013年度
論文名 道路建設現場におけるサイト概念モデルによるリスク評価と盛土モニタリング実験
論文名(和訳)
論文副題
発表会 第10回環境地盤工学シンポジウム
誌名(No./号数)
発表年月日 2013/09/17 ~ 2013/09/18
所属研究室/機関名 著者名(英名)
防災地質チーム田本 修一(TAMOTO Shuichi)
防災地質チーム伊東 佳彦(ITO Yosihiko)
抄録
本報告では、盛土モニタリング実験および実験現場に合わせて修正したリスク評価モデルの解析を行った結果、次のことが明らかとなった。サイト概念モデルによるリスク評価の結果、盛土設置から100年間でリスク評価地点および事業用地境界の地下水中のAs濃度は、地下水環境基準値を超えないと評価された。連続溶出試験と逐次抽出試験の結果、Asは初期値0.036 mg/Lを示したが、溶出回数とともに繰り返し回数5回目で土壌溶出量基準値以下となった。また、水に溶出しやすい形態であるイオン交換態の割合は、全含有量の約2割程度であることがわかった。盛土モニタリング実験の結果、吸着層を挟むNo.2と3に着目すると、吸着層上部のNo.2で土壌溶出量基準値を超過していたAsが、吸着層下部のNo.3では定量下限値未満であったことから、本実験期間内においては吸着層の対策効果が確認された。間隙水と地下水の水質組成から盛土内の間隙水が、吸着層を通過し、As1層まで到達していることが示唆された。また、間隙水のSO4とNa+K成分が、汚染物質が盛土内を流下する際の物質移行のトレーサーとなりうる成分と考えられた。今後の課題として、モニタリングの継続および盛土・地盤内間隙水の採水水質分析を継続し、リスク評価精度の向上に資する物質移行パラメータの入力条件について検討を行っていく予定である。
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