作成年度 | 2013年度 |
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論文名 | 湿雪雪崩の発生条件に関する一考察 |
論文名(和訳) | |
論文副題 | |
発表会 | 第29回寒地技術シンポジウム |
誌名(No./号数) | 寒地技術論文・報告集 |
発表年月日 | 2013/11/20 ~ 2013/11/22 |
所属研究室/機関名 | 著者名(英名) |
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雪氷チーム | 松下 拓樹(MATSUSHITA Hiroki) |
雪氷チーム | 上田 真代(UEDA Masayo) |
雪氷チーム | 原田 裕介(HARADA Yuusuke) |
雪氷チーム | 松澤 勝(MATSUZAWA Masaru) |
雪氷チーム | 中村 浩(NAKAMURA Hiroshi) |
抄録 |
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湿雪雪崩は、降雨や融雪水による積雪強度の低下が一因となって発生するが、積雪内への水の浸透に雪質や粒径等の積雪層構造が影響するなど、湿雪雪崩の発生条件を明確に示すことは難しい。本論文では、湿雪雪崩の発生条件を検討するため、北海道における湿雪事例を使った気象解析と、斜面積雪における水の浸透に関する現地実験を行なった。[*] 事例解析の結果、厳冬期は、降雨や融雪による積雪への水の供給量が少ないが表層雪崩となる事例が多かった。一方、融雪期では、積雪への水の供給量が多くなり、全層雪崩となる事例がほとんどであった。積雪内の水の浸透実験によると、厳冬期のしまり雪主体の斜面積雪では、水は層構造に沿って斜面下方に流れる傾向が強く、積雪底面には到達しなかった。これが厳冬期で表層雪崩の発生が多い理由と考えられる。これに対し、融雪期でざらめ雪が多くなると、水は積雪底面へ容易に浸透した。よって、湿雪雪崩の発生条件を検討する場合、季節や気象条件により変化する雪質や粒径等の積雪構造の違いを考慮する必要がある。 |
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