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 分水施設の水理模型実験について

作成年度 2001年度
論文名 分水施設の水理模型実験について
論文名(和訳)
論文副題
発表会 平成13年度技術研究発表会/第45回北海道開発局技術研究発表会
誌名(No./号数)
発表年月日 2002/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
帯広開発建設部十勝南部農業開発事業所大宮 幸司(OHMIYA Kouji)
帯広開発建設部十勝南部農業開発事業所藤原 正之(FUJIWARA Masayuki)
帯広開発建設部十勝南部農業開発事業所小川 公彦(Ogawa Kimihiko)
抄録
イタラタラキ川は、十勝川水系一級河川猿別川の支流河川で、国営かんがい排水事業札内第二(一期)地区の基幹排水路として、延長5.4kmを整備予定である。本排水路の下流部約2km区間には原始林や植物群など貴重な自然環境が保持され、また近傍ではサケ・マスふ化場が同河川から取水を行っている。このため、整備にあたっては、自然環境との調和に配慮した計画が必要である。事業計画では、イタラタラキ川本川の現況河川形態を残すため、同区間の上流部に分水施設を設け、計画洪水量41m3/s(分水地点)の内、現況河川の能力不足分20m3/sを新設排水路に導水するバイパス方式としている。バイパス水路への分水にあたっては、維持管理が容易で経済的な自然分流方式を採用し、下流水位の影響を考慮して、その水理断面を不等流水面追跡による水位設定から求め、敷幅は現況河川で9.5m、バイパス水路で10mとしている。ただし、バイパスの敷高は平常流量0.75m3/s以下の流量が現況河川側に流下するよう0.15m高くしている。また、分水施設上流区間の断面変化部において、射流による影響を解消するために、長さ20m深さ0.5mのウォータープールを設ける計画とした。確実に分流を行うためには、急拡と上下流の水位差による水面の伝播の影響を解消し、上下流の水面の連続性を遮断することが求められる。しかし、基本設計案におけるウォータープールの水理検討および構造形状は、机上計算である。このためW.Pのウォータークッション効果により、分流地点で確実に流況が安定し、分流できることを模型実験により検証することを目的として行うものである。
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