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 南町拡幅工事におけるEPS土木工法について-発泡スチロールを用いた軽量盛土工法-

作成年度 1989年度
論文名 南町拡幅工事におけるEPS土木工法について-発泡スチロールを用いた軽量盛土工法-
論文名(和訳)
論文副題 平成元年度(共-3)
発表会 平成元年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成元年度技術研究発表会
発表年月日 1990/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
鈴木正行
山崎秀雄
松浦剛志
抄録
一般国道233号は留萌地方の地域開発に欠く事の出来ない主要幹線道路であり、留萌市内において231号、232号と連結し、道央・道北への連結道路として、極めて重要な位置を占めている。この233号の終点付近にある留萌市南町地区は、市街化区域(準工業地帯)で沿道には家屋が連担し、小中学校3授、高校及び専門学校3校がある文教地区で、留萌市内に流入する交通が集中する地域となっており、交通安全対策上からも早急な整備促進を要望されているところである。本工区は7~8m程度の泥炭層を有する地盤上に低盛土の拡幅盛土を築造する事から既設部分と拡幅部分、さらに交通荷重による不同沈下が懸念される箇所である。その為沈下防止を目的とした何らかの軟弱地盤対策を必要とするが、在来の対策工では工事費が極めて高いパイルスラブエ法を除き、沈下を完全に阻止する事は困難であり、また市街地でもある事から、大型の建設機械による対策工も難しい。発泡スチロール土木工汝(EPS工法)は発泡スチロールを盛土材料として用いる工法であるが材料の密度は0.02~0.04t/m3と小さく、一般土砂の1/50~1/100程度でしかない。この様な軽量材を盛土材として利用すると、盛土による軟弱地盤の沈下や変形、破壊などを阻止する事ができ、段差の発生や基礎支持力などの問題も生じないと考えられる。また、一体化施工が可能であり、荷重分散効果も期待できるなど、多くのメリットがある。施工に際しては作業員1名で1m3の運搬が可能である事から施工性が良好で、工期の短縮も可能である。しかも大型建設機械を必要としないため、市街地等における騒音・振動などほとんど発生しない。以上の事から本工区においてEPS工法を採用する事とした。当計画区間は、昭和62年度に着工し、平成4年度完成を目途としているが、今年度施工区間におけるEPS工法の概要と、EPS本体、拡幅部の路床、路盤、現道部分等の計測を行ったので、その結果を報告する。
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