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 苫小牧東港東防波堤の長期沈下測定結果について

作成年度 1989年度
論文名 苫小牧東港東防波堤の長期沈下測定結果について
論文名(和訳)
論文副題 平成元年度(港-8)
発表会 平成元年度技術研究発表会
誌名(No./号数) 平成元年度技術研究発表会
発表年月日 1990/02/01
所属研究室/機関名 著者名(英名)
根本任宏
佐々木秀郎
金田充
抄録
苫小牧東港の建設は、苫小牧東部工業基地開発計画の核となっている事業で、昭和51年度に現地着手された。平成元年度までに5㎞以上に及ぶ防波堤の建設とともに、東・中央の両水路地区に公共岸壁3バース(水深-10~-12m)、専用岸壁2バース(水深-5.5~-14m)、および、外港区に10万D/W級ドルフィンンが整備され、「東港」は着々とその機能を整えている。東防波堤はその施設の中でも最優先の主防波堤として、昭和52年度に第1函目のケーソンが据付けられ、昭和61年度までに延長4750mが完成している。平坦な海岸線に建設される港湾の静穏度確保のため、単年度に1000、2300t級のケーソンが60函以上も据付けられた当初は、先例としてのデータに不足しながらも担当技術者の判断により、捨石の余盛厚等を決定して天端管理を行った。建設地点は道央低地帯の南端都である勇払原野を流下する厚真川河口に位置し、粘性土を主とする軟弱土層が比較的厚く存在している。建設後の圧密沈下については、理論計算値が必ずしも合わないという一般的な見地から、不測の沈下に早急に対処ができるように、上部工天端の簡単な水準測量により、完成時からの沈下量を測定してきている。東防波堤のうち、直轄港湾改修事業により行われた約4000mの区間は概ね10年以上の計測期間を経たが、問題となる沈下量は確認されていない。測定結果の最近の傾向から一次圧密は終了したと思われるので、この区間の計測を取りまとめ、若干の考察を加え報告するものである。
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